スキップフロアのリビングがある家‐都内での実例と注意ポイント
空間をおしゃれに有効活用できる「スキップフロア」。新築の注文住宅に取り入れたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
リビングにスキップフロアを取り入れることで、さまざまなメリットが生まれますが、より快適な空間を実現するためにはいくつか工夫が必要です。
この記事では、都内でのスキップフロアのリビングがある邸宅の実例やメリット、注意点と対策について解説していきます。
スキップフロアとはどんなもの?
スキップフロアとは、床の高さをずらして、各階の間に本来はなかった中間層をつくる間取りのことを指します。ドアや壁などで仕切らず、段差を利用して空間をつくるため、立体的でおしゃれな印象を演出できます。
また、スキップフロアによって通常は廊下として設置するスペースも不要となるため、都内のように土地の広さに限界がある場所には特におすすめです。
リビングからの景観が素敵な家-都内で建てた実例
スキップフロアを取り入れる場合、通常の間取りよりも施工のスキルが必要となり、時間もかかるため一般的な建売住宅ではあまり採用されていないことが多いようです。
そのため、スキップフロアのような間取りは注文住宅で実現するケースがほとんど。自分の理想やこだわりを十分に反映できる注文住宅でないと、よりおしゃれな空間をつくることができないとお考えの方は多いかもしれませんね。
Modulaの建売住宅はまるで注文住宅のようにこだわりのある間取りが特徴です。ここではModula深沢ⅡA号棟の実例をご紹介します。
スキップフロアのリビングが素敵な邸宅「Modula深沢ⅡA号棟」
スキップフロアのダイニングキッチンから見渡す、リビングが素敵な邸宅です。
ひとつなぎの広々としたLDKは狭い土地でも開放感のある空間を作れるため人気があります。しかし生活感の現れやすいキッチンまわりと、来客を通す場所でもあるリビングは空間を分けたいと考える方も多いはず。
スキップフロアなら空間を分断せずに、スペースはしっかり分けられるため、すっきりした部屋をキープしやすくなります。
キッチンの背面には大容量のパントリー。冷蔵庫やキッチン家電も配置できるので、インテリアの邪魔になりません。
たっぷりの収納スペースを配置できるのもスキップフロアの魅力です。狭い土地でも縦方向にデッドスペースが生まれないため、空間を最大限に生かせます。
アイランドキッチンの隣にも、大型の収納スペースを設置しました。これだけの収納スペースが確保できれば、いつでもすっきりと片付いたホテルライクなリビングが実現できますね。
スキップフロアのメリットは
スキップフロアは、狭小土地でも開放感のある空間をつくることができる間取りです。他にも、収納スペースを確保できたりします。
こちらでは、スキップフロアを取り入れるメリットについて解説します。
都内の狭い土地でも余裕のあるスペースが作れる
スキップフロアは、床の高さに変化を出してスペースをつくります。そのため、狭い土地でも、ある程度余裕のあるスペースを設けることが可能です。
一般的な住宅の場合、各階ごとに床を設置するため、都内のような狭い土地では間取りに限界があるものです。しかし、スキップフロアを取り入れると、土地の広さに関係なく新たなスペースを生み出せます。
明るい空間と床面積の確保を両立できる
通常の住宅と違い、ドアや壁による仕切りをつくりません。天井による区切りも少なくなるため、縦にも横にも広がる開放的な空間が実現します。
仕切りや区切りがないことで、自然と外からの光も取り入れやすくなります。スキップフロアに吹き抜けを組み合わせたリビングにすると、より明るさのある空間になるでしょう。
傾斜地などの土地を生かせる
スキップフロアのある間取りは、傾斜地などの土地形状を活かした家づくりに有効です。通常、傾斜地の場合は建設時のリスクを回避すべく、地下や擁壁などを設置するケースが多くなります。しかし、このような工事は大掛かりになるケースが多く、費用もかかります。
一方、スキップフロアを採用した場合は、土地の高さに合わせて間取りを設置できるため、土地を平らにする工事などに費用をかけず、元々の地形を生かした設計が可能です。傾斜地の土地に新築を検討している場合は、スキップフロアのある間取りを検討されてはいかがでしょうか。
どこにいても景観がよく、家族の存在を感じられる
家族の存在を感じられる温かみのある間取りを希望する方にも、スキップフロアが人気です。
部屋全体を見渡せる間取りにするには、家族みんなが過ごすパブリックな空間と、1人で過ごすプライベートな空間との間にある境界をなくすことがポイントです。
スキップフロアを取り入れることで、リビングとダイニング、和室など他の部屋とを分断する壁が少なくなり、各スペースを段差で分ける間取りになります。空間がひと繋がりになるため、それぞれのフロアにいる家族の存在を感じることができるうえ、開放的でどこから見ても景観の良い空間になり
ます。
リビングからの景色、ダイニングからの景色など各フロアから見る景色にも違いが生まれるため、飽きのこないデザインに仕上がります。
個性的で贅沢な空間が作れる
スキップフロアには、主に階段途中またはワンフロアに設置する「中二階タイプ」や位置を少し下げて設置する「半地下タイプ」があります。
高さや設置する場所、手すりやステップのデザイン、使う用途などあらゆる部分をこだわることで、他にはないオリジナルな空間をつくれるのも大きな魅力です。床の高さが均一なワンルームと比較しても、段差があることで利用できる面積が増えるので、狭い土地を最大限に活用できます。広々とした贅沢な空間使いも夢ではありません。
快適な間取りにするための注意点と対策
さまざまなメリットがある一方で、スキップフロアを取り入れる際にはいくつか注意点があります。
より快適な間取りにするためには、対策を理解しておくことが重要です。こちらでは、スキップフロアを取り入れる際の注意点や対策について解説します。
天井が低くなるので間取りに注意する
スキップフロアは、段差を利用する間取りのため、他のスペースと比べると天井高が低くなるという特徴があります。
座って作業をしたり、リラックスしたりする場所としては最適なのですが、作る場所によっては天井が低くなり、掃除する際などに腰をかがめなければならないケースもあります。
せっかく設置したスキップフロアを上手く使うことができず、不便さを感じてしまうかもしれません。もしも、広々とした空間にしたい、子どもが遊ぶ場所として使いたいなど高さをある程度必要とする場合は、設計士と相談して間取りを工夫する必要があります。
室温の管理が難しいので空調の性能に気をつける
スキップフロアがある室内は、温度の調整が難しいと言われることもあります。同じ空間でも段差があるため、空気が上手く循環せず、スキップフロアに熱気がこもったり、階下に冷気が集まりやすくなります。空気の流れなどを計算した設計にしないと、夏は暑くて冬は肌寒いという不便な思いを感じることも多いようです。
一年中快適に過ごすためには、設計や、空調の性能などを重視することが必要です。
例えば、エアコンがない部屋も安定した温度に管理できる全館空調や床暖房を検討してみるのも解決策のひとつです。その分コストはかかりますが、どこにいても快適に過ごせる空間をつくることができます。
設計の難易度が高いのでハウスメーカー選びが重要
スキップフロアを設置するには、設計に関する知識や技術が必要となります。そのため、適切に対処できる優れたハウスメーカーを選定することが重要です。
スキップフロアを取り入れることで、開放的で明るく、おしゃれな空間が実現します。一方で、天井高を踏まえた間取りや空調管理も考えた家づくりが必要となります。
また、自治体によってもスキップフロアに関する規制が異なるため、通常の間取りに比べて設計の難易度は高いといえるでしょう。理想の間取りを実現するために、実績のあるハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。
形状的に揺れに弱いので耐震性の高い工法を選ぶ
大きなデメリットとして、一般的なスキップフロアは耐震性が弱いということが挙げられます。
建物は壁や床によって支えられています。地震が発生した際には床全体が一体となって揺れ、その力が柱や壁に均等に伝わることで、耐震性を保っているのです。
しかしスキップフロアは段差があるため、床全体から柱や壁に伝わる揺れが均等ではなくなってしまいやすい構造です。これは、特定の場所に力が加わりやすい作りになっているということです。
そのため、スキップフロアを取り入れる場合は、耐震性能の高い構法にこだわることをおすすめします。
なかでもSE構法は優れた耐震性と設計自由度の高さを兼ね備えており、こだわりのスキップフロアを取り入れたい方の希望が叶う構法です。
※SE構法についてくわしくは以下のページをご覧ください
Modula×SE構法
Modula×SE構法だから叶ったスタイリッシュなスキップフロアの家
リビングにスキップフロアを取り入れることで、開放的で光が差し込む明るい空間が生まれます。
また、どこにいても景観を楽しむことができ、家族の存在を感じられる温かみも感じられます。
SE構法で建てるスタイリッシュな「Modula」であれば、よりおしゃれで他にはないオリジナリティのあるスキップフロアの家が実現できます。