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/ 2024.02.14

  • SE 構法

地震の縦揺れと横揺れの違い|怖いのはどちら?耐震性のある住まいのポイントを紹介

いつ訪れるかわからない地震。住宅は地震の揺れの影響を受けやすいので、耐震性は気になるところです。いざというときに備え、住宅を購入する際に「安心安全な家を」と考える方は多いのではないでしょうか。

この記事では、地震の縦揺れ・横揺れの特徴とともに、優れた耐震性をもつ住宅のポイントを解説します。安心した暮らしを叶える住宅「SE構法」もあわせてご紹介しますので、家づくりの参考にしてください。

縦揺れと横揺れの違い

縦揺れは、地面に対して縦方向に振動する揺れのこと。自分の立つ場所が上下に動くような揺れ方です。横揺れよりも伝達速度が速く、地震が起きたとき、縦揺れを最初に感じるケースが多い傾向にあります。

一方で横揺れは、地面に対して水平方向に振動する揺れのこと。前後左右に動くような揺れ方を感じます。縦揺れよりも力があるため、被害が大きくなる傾向にあります。

縦揺れと横揺れはどちらが怖い?危険性は?

一般的に、建物への影響が大きいと言われる横揺れ。しかし縦揺れからも被害を与えるため、それぞれの危険性を正しく知ることが大切です。

縦揺れは突然激しく揺れる場合がある

縦揺れは、度合いによっては家屋の柱が引き抜かれる場合があります。ドンと下から突き上げるような揺れが続くため、家具などが浮いて倒れることも。

また、パニックに陥りやすいのも縦揺れの特徴です。地震発生時、急に激しく揺れる場合が多く、恐怖を感じやすいかもしれません。

横揺れは建物の倒壊が起きやすい

建物は縦よりも横の力に弱いため、横揺れが起こると建物は倒壊しやすくなります。縦揺れにより柱が損傷した状態で横揺れが発生すれば、倒壊リスクがさらに高くなるのです。

耐震性を高めて地震に強い家を

平屋と比べ、2階・3階建ての方が地震による揺れの影響を受けやすいと言われています。しかし住宅の耐震性を高めることで、地震による被害を最小限に抑えられるでしょう。

地震に強い住宅の特徴

地震に強い家の特徴として、以下のようなものが挙げられます。

・シンプルな形状の家
・しっかりした地盤
・適切な耐震等級や耐震構造

一般的に地震の影響を受けると住宅は歪みます。シンプルな形状の住宅であれば、影響は均等にかかるため、地震の被害を減らせます。一方、複雑な形状の住宅の場合、柱や壁に歪みが集中してしまうのです。

つまり住宅の一部が大きく損傷する可能性のある複雑な形状の家よりも、シンプルな家の方が地震に強いと言えるでしょう。

※地震に強い家の特徴について詳しくはこちらをご覧ください
地震に強い家の特徴を知る|家族の安心とこだわり、2つのポリシーを貫く最適解は?

また、地盤が強いことも重要なポイントです。丈夫な住宅であっても地盤が弱ければ、地震で家が沈むかもしれません。そのため、地盤調査の実施は義務化されています。土地購入もしくは住宅を建てる前には、調査を行い地盤の強度を確認しましょう。

※地盤の強度について詳しくはこちらをご覧ください
地震大国だからこそ気にしたい地盤の強度

地震の揺れに耐える家のポイント

地震に強い家を実現するためには、耐震基準や耐震等級を意識することが大切です。

耐震基準は建物の安全性を示した基準で、建築基準法で定められています。基準内容は度々アップデートされており、現在では1981年に制定された新耐震基準を適用。震度6〜7程度の地震が起きても建物が倒壊しないように考えられています。

新耐震基準や建物の倒壊の主な原因などについては、こちらをご覧ください。
地震で建物倒壊が起きやすい原因は?家族が暮らす大切な家を守る方法を解説

耐震等級は建物の強度を示したもので、性能の高さを3段階に分けています。

・耐震等級1:最低限の耐震性能
・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性
・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性

耐震等級1は、いわゆる新耐震基準を満たした、最低限の耐震性能が備わっています。震度6〜7の地震による建物の倒壊は起きにくいものの、大きな修繕や住み替えが必要になる可能性があります。

耐震等級2は震度6〜7に耐えるほか、建物が受けるダメージは少なく、一部の修繕で生活を続けられると思われるもの。耐震等級3は、大きな地震にも耐えることができ、地震の影響を受けた場合でも軽微な修繕のみで抑えられると思われるものです。

耐震構造の種類

耐震性に優れた住宅の構造には、「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3つがあります。

耐震構造
柱や梁などに地震に強い材料を使用し、地震に耐えられるようにした構造。地震の振動には耐えられますが、地震の揺れを減少できないのがデメリットです。あくまでも、住宅の倒壊や損傷を防ぎます。

制震構造
住宅内部に制震装置を設け、地震の振動を吸収する構造。高さのある住宅・建物の場合、階が上がるにつれて揺れは大きくなります。しかし制震構造であれば、上階の揺れを最小限に抑えるように効果を発揮します。

免震構造
直接的な地震によるダメージを、住宅に与えない構造。住宅と地盤の間を離し免震装置を設けて、地震の揺れを感じさせないようにします。耐震構造・制震構造よりも揺れによる影響を受けにくいため、家具や家電の転倒・落下などの被害も抑えられるでしょう。

高い耐震性能をつくる「SE構法」

木造建築の構法の一つであるSE構法。大地震の脅威にも耐える、優れた耐震性を叶えます。高強度なアンカーボルトを基礎に取り付けることで、横からの力にも負けない圧倒的な強度を可能にします。

また従来の建築技術の在来工法ではできなかった、自由な空間設計と高い耐震性能を実現。SE構法なら、どちらも兼ね備えた住まいを叶えます。

※SE構法について詳しくはこちらをご覧ください。
Modula×SE構法

ここでは、SE構法の特徴をご紹介してまいりましょう。

緻密な「構造計算」で耐震性を数値化

構造計算では、建物の重さなどに対し、建物がどのように変形し、どのような力が働くかを計算します。これにより、建物・地盤・基礎の耐震性を数値化し、地震に強い住宅設計が可能となるのです。

木造3階建て住宅やマンション、ビルを含む鉄骨造などの住宅は、構造計算が義務付けられています。しかし木造2階建て以下の住宅は義務化されていないので、構造計算は行われていない場合がほとんどです。

一方で洗練された住まい「Modula」は、すべての住宅に構造計算を実施。安心安全なSE構法を採用することで、時間が経っても変わらない耐震性・耐久性を叶えます。理想のライフスタイルを創り出す「Modula」の魅力をご覧ください。

最上級の住まい「Modula」の物件一覧はこちら

大空間を実現する構造躯体

構造躯体は住宅を支える枠組みのことで、SE構法ではラーメン構造を取り入れています。強度が高い柱や梁などに、特殊な金物を使って接合することで優れた耐震性を叶える構造です。過去の大きな地震でも、ラーメン構造を取り入れたSE構法の建物の倒壊はゼロだったという実績もあります。

また、従来の木造建築の場合、建物の強度を優先するために、間取りの自由は制限されることもあります。しかしSE構法なら、自由度の高い間取りも可能。SE構法なら間仕切りや柱を制限せずに、大空間の住まいを実現できます。

SE構法で叶えるデザイン性の高い住まい

こちらでは、SE構法だからできる住まいの間取りをご紹介しましょう。

※SE構法での家づくりについて詳しくは、こちらをご覧ください
SE構法で叶える家づくり – 独自のデザインと安心の耐震・耐久性

開放的な「大空間・大開口」

SE構法が叶える間取りで最も魅力的とも言えるのが、大空間・大開口。広々とした空間は耐震性が心配されるため、鉄骨造がほとんどでした。SE構法を採用すれば、木造でありながら開放的な空間を実現できるのです。

※広々としたリビングをつくるポイントについてはこちらをご覧ください
リビングを広く見せる方法ー都内の実例と狭く感じさせないポイント

自然光が入りやすい「吹き抜け」

吹き抜けは上と下の空間をつなげ、広い空間をつくります。高い位置に窓を設置すれば、光が入りやすくなり、ぬくもりを感じられる住まいが叶うでしょう。風通しも良くなるため、家の中はいつでも新鮮な空気です。

※吹き抜けについて詳しくはこちらをご覧ください
リビングを吹き抜けにするメリット・デメリット

車やバイク好きに嬉しい「インナーガレージ」

住宅内にガレージを組み込むことで、狭い土地でも駐車場付きの家を持てるインナーガレージ。SE構法なら、柱や壁を設置せずに広々とした駐車スペースが実現します。インナーガレージがあれば、雨のときも車やバイクが濡れる心配はありません。大切な車やバイクのカスタマイズを楽しむ、趣味の場としてもインナーガレージはおすすめです。

インナーガレージの家について詳しくはこちらをご覧ください
インナーガレージの間取り-都内での実例と快適なガレージハウスのコツ

狭小住宅でも広い空間を叶える「スキップフロア」

床の高さをずらして中間層の間取りをつくるスキップフロア。壁やドアなどで仕切らないため、縦にも横にも広がる立体的な空間を実現します。デザイン性が高く、オリジナリティな空間ができるとして、住宅にこだわりたい方におすすめです。

※スキップフロアについて詳しくはこちらをご覧ください
スキップフロアのリビングがある家‐都内での実例と注意ポイント

地震に対する備えと理想の暮らしの両立はSE構法で

縦揺れ・横揺れに強い住まいなら、大切な住宅を地震から守ることができるでしょう。とはいえ、耐震性を意識しすぎると、デザインの魅力が半減してしまうかもしれません。

「優れた耐震性×理想の暮らし」なら、SE構法がおすすめです。高い天井に広いリビングといった大空間や空間を最大限に活かす吹き抜け、開放感に満ちた開口間など、少ない柱や梁で高い耐震性の家づくりを実現します。

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