NEXTA MAGAZINE

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/ 2023.05.02

  • SE 構法

「回遊動線」を取り入れるメリット・デメリットは?間取りで失敗しないポイントも解説!

「回遊動線」は家の中が開放的になりストレスが軽減されるため、間取りに取り入れることを検討している方も多いのではないでしょうか。

忙しい日常のなかで家事をスムーズに進めるためにも、とくに注目したいのがキッチンの動線です。
動きまわることの多いキッチンの導線がスムーズなら、家事のストレスを軽減できますね。

この記事では、家事を楽にする回遊動線についての説明やメリットやデメリットについてご紹介します。ぜひ理想の住まいを叶えるための参考にしてください。

「回遊動線」とは|家事導線とは違う?

家事を行うキッチンやパントリーなどの動線を考えて配置し、家事の効率をあげる動線を家事導線とよびます。回遊動線の考え方もそのひとつで、家事だけではなく家の中での移動のしやすさを追求した間取りです。

回遊動線とは

部屋から部屋へ移動する際に、スムーズな移動ができる動線のことを「回遊動線」と言います。
家の中の移動をできるだけ行き止まりなく移動するように設計されています。
ぐるぐる回ることが重要視されているわけではなく、あくまでも移動に無駄がないことを重視した設計です。

家事導線とは

家の間取りを検討する際には、回遊動線と同様に、「家事動線」というワードもよく耳にします。
家事動線とは、炊事や洗濯、掃除などの家事をする際に人が動く経路のことです。

リビングやキッチン、パントリー、洗面脱衣所などへのアクセスがシンプルに設計されていると、
調理する、洗濯する、干す、収納するという一連の流れがスムーズになります。

アイランドキッチンやキッチンカウンターの回遊動線で家事効率がスムーズに【事例】

回遊動線を取り入れることで、恩恵を受けやすいのがキッチンです。アイランドキッチンをメインにして、各場所へのアクセスルートが多くなると、動線がスッキリし使いやすくなります。ルートが限定されていると、冷蔵庫まで行きたい人、ウォーターサーバーを使いたい人、パントリーからお菓子を出したい人など、家族が一箇所に集まりやすくなり、キッチン周りが渋滞、となることも。

アイランドキッチンを主軸に回遊性を意識すると、同じ場所に家族が集まっても、他のルートを使って目的の場所に移動することができます。

キッチンの背面カウンターが独立した、珍しい動線設計です。

実績ギャラリー|Modula深沢Ⅱ

カウンターの裏側は作業スペースと大容量のパントリーとなっています。サブベランダへの出入口もあり、ゴミを保管しておけるなど、室内を清潔に保つ工夫も。

※回遊性の高いキッチンカウンターが素敵なこちらのお家、もっと知りたい方は以下をご覧ください
実績ギャラリー|Modula深沢Ⅱ

アイランドキッチンを起点に回遊できる、広々とした間取りのリビングです。天井まである大容量の背面収納は横長に設置。そのため広がりのある居住スペースを実現しました。

キッチン周辺だけでなく、ワンフロアすべてをぐるぐると回遊できる動線になっています。キッチンからテラス、テラスからリビングスペース、そしてまたキッチンへ。家族それぞれが歩き回っても十分な余裕がある、贅沢な空間ですね。

※回遊動線のなかにテラスも組み込まれた、遊び心たっぷりのリゾートライクな邸宅。もっと詳しく見たい方は以下のページをご覧ください。
実績ギャラリー|Modula吉祥寺南町

リビングの中心をアイランドキッチンに。キッチンのまわりに家族が集まるくつろぎの空間になっています。

調理をしてすぐダイニングテーブルへ。

食事が済んだらすぐにシンクに運び、そのまま食洗器へ。後片付けの大変さも半減しそうですね。

※アイランドキッチンを起点とし、回遊性の高い家事導線を実現したこちらの邸宅、もっと詳しく知りたい方は以下をご覧ください
実績ギャラリー|Collection No.057 Modula駒沢大学

キッチンを中心に、ダイニングスペースとリビングをぐるりと配置しています。

食事が済んだらキッチンへ食器を運び、そのままリビングでのくつろぎタイムへ。家族みんな、自然に後片付けの習慣がつきそうですね。

※アイランドキッチンをぐるりと囲む回遊動線が美しいこの邸宅についてもっと知りたい方は以下をご覧ください
実績ギャラリー|Collection No.002 Modula武蔵関

回遊動線を取り入れるメリット

移動がスムーズになる回遊動線を取り入れた間取りには、さまざまなメリットがあります。こちらでは、回遊動線を取り入れるメリットを5つご紹介します。

近道ができて移動時間が短縮される

移動に無駄がないことが回遊動線の特徴です。部屋から部屋、場所から場所へのアクセスに、近道ができ移動時間が短縮されます。

キッチンからパントリー、洗濯機からテラスなど、家事を行う場所への行き来がスムーズになり、効率良く行えるようになるなど、日々の生活や家事のストレスが軽減されます。

家族の出勤や登校など、準備に忙しい朝の時間においては、大きなメリットを感じられるでしょう。

家や部屋のスペースが広く感じられる

同じ床面積でも、部屋の間に仕切りがあるとどうしても圧迫感が生まれます。回遊動線を取り入れた間取りは、行き止まりがなくなるため家や部屋のスペースが広く感じられます。

また、開放感があるため、どこにいても家族の気配を感じられるのも魅力的です。お互いが顔を合わせる機会が増えるので、自然と会話も増え、コミュニケーションが取れるのも魅力ですね。

各部屋へのアクセスルートが増える

家全体の回遊性を高くすると各部屋へのアクセスがスムーズになります。アクセスルートが増えるということは、避難ルートの確保がしやすいということ。災害時や緊急時の安全性を高めることができるので、いざという時に速やかに移動できるのは安心です。

家事の負担が減る

回遊動線を取り入れると、「キッチンで調理をしながら、パントリーの食材を取ってくる」「食事が終わった後の食器を食洗器へ運ぶ」など、家事の動線がスムーズになります。

家族がお手伝いをするときも動線が重ならないから、それぞれが自分のペースで家事をできます。自然に家族が集まってくる、にぎやかなキッチンになりそうですね。

回遊動線を取り入れるデメリット

回遊動線を取り入れることで、生活や家事のストレスが軽減され、安全面でのメリットもある一方で、いくつかデメリットも生じます。間取りを検討する際には、デメリットを事前に理解しておくことも重要なポイントです。こちらでは、回遊動線を取り入れるデメリットを3つご紹介します。

収納スペースが減る

回遊動線を取り入れると、どうしても通路を確保しなければなりません。そうなると、収納スペースが減ってしまうというデメリットも生じます。家族が多く、衣類や靴、それぞれの荷物など収納量が多いご家庭の場合は、不便さを感じてしまうかもしれません。

間取りを検討する際は、生活や家事のしやすさか収納スペースのどちらかを選択しなければならないでしょう。

個人のプライバシーが確保しにくい

様々な箇所から部屋への出入りが可能となるため、個人のプライバシーが確保しづらいというデメリットも生じます。

お子さまの成長期や二世帯住宅など、様々な事情によっては却って不便だと感じてしまうかもしれません。家族それぞれの部屋だけでなく、洗面脱衣所のようなプライバシーを確保したいスペースの配慮も必要となるでしょう。

耐震性が低くなりやすい

回遊動線を考慮した間取りは、通路を多く確保するつくりとなるため、耐震性が減少してしまう恐れがあります。開口部が多い場合は、耐力壁が設けにくい間取りとなってしまう可能性があります。

開口部を広く取る必要があるなら、「SE構法」が安心です。SE構法とは、柱や梁そのものをお互いに剛接合して、強固な構造を作る工法です。

剛接合された骨組みによって、柱の数が少なくても充分な強度が保てるため、開口部が広くても耐震性を損なわない建築が可能となります。

※Modula×SE構法

回遊動線の間取りで失敗しないポイント

後悔や失敗しない設計をするためには、ポイントを抑えておく必要があります。こちらでは、回遊動線の間取りで失敗しないポイントを3つご紹介します。回遊動線を取り入れる際の参考にしてみてください。

家事などの動線を確認する

回遊動線を取り入れることで、家族にとって暮らしやすさが生まれるかどうかを確認することがポイントです。家に帰ってきてから、どこのスペースで何をするのか、家族の動線を確認しておきましょう。

家族全員の行動パターンに合わせた間取りにすることで、回遊動線のメリットがより実感できます。

収納などに必要なスペースが確保できるか確認

本来ならば、収納スペースとなるはずだった箇所が通路となることもあります。不便さを軽減するために、事前に必要となる収納量を把握し、充分な収納スペースが確保できるかを確認しておきましょう。また、開口部が多くなるので、家具を配置するスペースの工夫も必要です。

洗濯動線を考える

洗濯動線を考えた設計にすることも重要となります。洗濯動線は、洗濯する、干す、畳む、しまうの一連の流れで人が動く経路のことです。多くの場合、洗濯する、干すまでの流れが意識されていると思います。

しかし、洗濯物を取り込んだ後のことを考えた間取りにしておく必要があります。そうでなければ、洗濯物を干すことは楽でも、取り込んだ洗濯物を置くスペースに困ってしまうでしょう。

来客用のスペースに洗濯物を置きっぱなしにするというケースも想定されます。他の家事も同様に、家事を終えるところまでシミュレーションして間取りを検討してみましょう。

30坪~35坪で回遊動線を取り入れた間取りを作るポイント

仮に、30坪〜35坪で回遊動線を取り入れた場合の間取りを作るポイントをご紹介します。

30坪の場合
30坪で回遊動線を取り入れたい場合は、限られたスペースでできるだけ無駄を省き、使いやすい間取りにすることがポイントです。

・短い動線や2つ以上のアクセスルートを設置
・廊下も極力少なくする

上記のようにシンプル且つ実用的な回遊動線を意識することで、生活や家事のストレスが軽減された間取りがつくられます。

35坪の場合
35坪の場合は、30坪に比べて面積が広くなるため回遊動線がつくりやすくなります。ポイントとしては、生活や家事のしやすさを意識することが大事です。

例えば、洗濯動線を意識した間取りの場合、洗濯して片付けるまでの一連の作業がスムーズに行えるように、洗面脱衣所や勝手口、ウォークインクローゼットを一直線上に配置します。さらに、この一直線上にリビングやキッチン、玄関を設けると、家全体に回遊性を持たせた間取りにもなります。

回遊動線をつくることを目的にするのではなく、どうすれば生活しやすいのか、家事が楽になるのかを重視してみましょう。

ホテルライクな玄関を目指すなら回遊性の高いシューズクローゼットに

玄関土間のシューズクローゼットを回遊動線にすると、いつでもスッキリ片付いたホテルライクな玄関スペースになります。家族の靴の脱ぎ履きはシューズクローゼットで。普段履きの靴を出しっぱなしにしても扉を閉めれば気になりません。

複数の人が家に出入りする状況でも、玄関が混み合わないのでスムーズに移動できますね。

※回遊できるシューズクローゼットで生活感のない素敵な玄関スペースを実現したこちらの住宅をもっと詳しくみたい方は以下のページをご覧ください
実績ギャラリー|Collection No.060 Modula奥沢

憧れの回遊動線、Modulaの住まいなら安心と快適を両立できる

回遊動線のある間取りにすることで、アクセスルートが増え、生活や家事のストレスが軽減されます。家族同士がぶつかったり、渋滞することがなくなるため安全面においてのメリットも大きいです。

一方で、耐震性の確保が難しくなるといったデメリットもあります。

Modulaなら、柱や耐力壁のスパンが広くなりがちな回遊動線も間取りでも耐震性を損なわない「SE構法」を採用しているので安心です。

家族一人ひとりが過ごしやすさを感じられるように、家事動線や生活動線から間取りを考えてみてはいかがでしょうか。

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