NEXTA MAGAZINE

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/ 2017.07.13

  • SE 構法

長く快適に暮らせる住まいを実現するSE構法

新築でマイホームを購入するのであれば、なるべく長く平穏に暮らしたいと考えるのは当然のことです。長期にわたり快適な生活を持続するためには、マイホームが頑丈で暮らしやすい建物構造であることが必須条件だと言えるでしょう。鉄骨造やRC造に比べて耐久性に劣ると言われている木造ですが、建築技術の革新もあり、他の構造と同等、もしくはそれ以上の強度を誇る家もつくることが可能になりました。木造住宅で優れた耐久性を発揮するために取り入れられているのがSE構法です。

押さえておきたいSE構法の基本

近年、木造住宅で取り入れられるようになったSE構法とは、地震大国日本で安全・安心の住まいを実現するために開発された耐震構法です。SE構法とはSafety Engineeringの略語で、「安全かつ工学的な構法」を指します。木造住宅において強度な耐久性を実現するSE構法の基本として押さえておくべきは、「構造計算」「SE金物」「素材」の3つです。

上記のようにSE構法は、「構造計算」「SE金物」「素材」において従来の木造住宅にはなかった手法を採用しています。柱や梁などの主体構造はもちろんのこと、建築全体の構成方法を多角度から高める取り組みを行っていることこそが、SE構法が木造住宅で優れた耐久性を発揮できる理由なのです。

高い耐震性能、大空間の創出を実現

「構造設計」「SE金物」「素材」の強みを活かすことにより、従来の木造住宅と比べてより優れた耐震性能を生みだすSE構法。しかし、SE構法の強みはそれだけではありません。建物の強度が格段に高まることで通常の木造住宅よりも柱の数を減らすことが可能になり、大空間創出を実現しました。そのキーとなっているのが柱と梁を剛接合することで揺るぎない強度の骨組みを生み出し、建築を強固に支える構造である「ラーメン構造」です。

 

SE構法では主に鉄骨造で用いられ、柱と梁、床によって立体的な枠組みをつくることで強度な耐震性を生むラーメン構造を取り入れています。これまで木造住宅には採用されていなかったラーメン構造ですが、SE金物を使用し木造住宅にとり入れることで高い安全性と仕切り壁が少ない開放的な空間を作り出しました。これによって広いリビングや車を数台置けるガレージ設置もできるため、木造住宅の可能性を大きく広げる結果となりました。

 

また、ラーメン構造では強固な枠組みを形成するため、外枠と内装設備を切り離して設計する「スケルトン・インフィル」の概念を取り入れることができます。スケルトン・インフィルによって将来的にリフォームが比較的簡単に行えるようになり、“可変性のある住まい”が実現しました。外枠と内装設備、仕切り壁を分けて設計することで、その時のライフスタイルに合わせて間取りを大きく変えることが可能。長期的な視点で見ても建物の資産価値を維持しやすい仕組みとなっているのです。

長期的な快適性「Safety Engineering」

現在だけでなく、将来を見据えた長期的な暮らしを考えたときに、20~30年後のライフスタイルを見据えた設計が必要となります。建物の安全性を確保しつつ、将来的に変わっていくライフスタイルに応じて間取りを変化させ、快適に暮らせなければ安心・安全の家とは言い切れません。子どもが成長して家を出てしまった後でも、リフォームによって間取りを大きく変えられる可変性のある家であれば、長く快適に暮らし続けることができるでしょう。

 

SE構法は「Safety Engineering」の略称であるだけに、大前提として長期的に快適な暮らしを保証してくれる構法です。頑丈で空間を創出するラーメン構造も、将来を見据えた可変性を取り入れたスケルトン・インフィルの概念もすべて、住まう人の暮らしを思い遣った結果の産物だと言えるでしょう。木造住宅をご検討中であれば、ぜひSE構法を採用した家を選んでみてはいかがでしょうか。

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