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/ 2019.11.01

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注文住宅の予算決めのコツは?抑えておくべき5つのポイント!

注文住宅を建てるのが夢だという人も多いですよね。デザインや設備など、自分の理想を詰め込むことが出来る注文住宅は、いつの時代も誰かのあこがれです。でもここに落とし穴があります。注文住宅に自分の理想をぶつけていくと、予算決めが難しくなってしまうのです。最後の最後で失敗しないように、5つのポイントを抑えておくことが大事です!初心者はもちろんのこと、ある程度知識を積んだ人も、改めて予算決めについて学んでいきましょう!

予算を決める時に抑えるべき5つのポイント

理想どおりの注文住宅を建てるには、5つのポイントに目を光らせながら予算を決めないといけません。ただ理想を追いかけるだけでは、思ったような家は建たないものです。初心者にはもちろん見てほしい重要事項です。注文住宅を建てる人は全員このポイントを頭に入れてくださいね。

 

①注文住宅を購入する上で譲れないポイントを絞る

夢の注文住宅。いざ実現するとなると、あれもこれもとたくさん希望を言ってしまいがちです。でも、これは予算がふくれあがる一番の理由になります。最新設備を入れたい、システムキッチンにしたい、おしゃれなデザインの家にしたい…希望を全部叶えようとすると、どうしてもとんでもない予算額になってしまいます。いざ支払いが本格的にはじまってしまうと、もう後戻りは出来ません。

予算額が高額になってしまうと、ついつい冷静な判断が出来なくなってしまいます。中には、本来ならコストカットしてはいけない耐震性や土台・柱などの構造部分をダウングレードしてしまう人も。こうなると、いざという時に家族を守ってくれるはずの住宅が、命取りになってしまうかもしれません。ですから、その前に「絶対に自分が譲れないポイント」を決めておきましょう。住居の安全性、デザイン、収納性、最新設備の有無など。これが事前に決まっていると、自分が求めるゴールが可視化されるので、コストカットするべき部分が明確になります。「なんであの時、あんな判断をしてしまったんだろう…」と後悔しないように、自分だけの譲れないポイントを多くても3個くらいに絞っておいてください。その上で、優先順位を付けておくともっといいでしょう。困った時の助け舟になります。

 

②地域の価格相場を調べる

業者の中には、法外な価格で施工を進める悪徳業者もいます。そこまでではなくても、きちんとした知識がないと業者からぼられてしまう可能性があります。住宅詐欺は全国的に見ても数が多いため、自分で明確な意識をもっていないと損してしまいます。そこで役に立つのが、地域の価格相場です。

一般的に、住宅そのものの建築にかかる金額は全国通じてそこまで差はありません。その時代の流行や感覚は地域が変わっても普遍的なため、客が求めるポイントはほぼ共通しているからです。それでも合計金額で差がつく理由は、なんなのでしょうか?正解は、土地代です。家を建てる前の土地の部分で、差がつくようになっているのです。こういう場合金額の比較に使うのは、坪単価です。坪単価とは、家全体の表面積である延床面積で家の本体価格を割れば出てくる金額で、その家の価値をはかる目安のひとつです。

同じ関東圏でも千葉県ではこの坪単価が117万円にとどまるのに対して、東京都はなんと186万円を超えるというデータもあります。それほどまでに、金額の幅は広がります。関東圏を離れると、その差はさらに広がっていきます。その地域によってかかる金額の相場はまったく変わってくるため、事前に金額を調査しておく必要があります。

逆に相場よりも低い金額で施工を進めようとすると、ほかの住宅に比べると簡素で物足りない住宅になってしまう可能性もあります。周りとの均衡を保つためにも、「その地域の平均値」を意識する必要は不可欠でしょう。まず調べておくべき事項です。

 

③頭金の金額を考える

住宅を購入する場合、基本的に皆さんはローン支払いを利用すると思います。しかし、すべてをローンで賄えるわけではありません。ほとんどの人が、ローン支払いとは別で頭金を支払っています。頭金とは、住宅の購入代金の一部を現金で払うことで、その人の経済力を示す指標のひとつでもあります。ちなみに、住宅料金以外にかかる諸経費とは別の話です。この頭金をいくらにするか決めておかないと、結果的に莫大な金額を請求されてもおかしくありません。こうなると、詐欺などの事件に巻き込まれてしまう可能性もあります。

この頭金は、人によって払う金額に差が出ます。平均額は約1200万円なのに対して、統計をみてみると3割もの人がたった200万円しか払っていないのです。また、1500万円も払っている人は2割も存在します。それぞれの経済状況によって金額が流動しているため、平均値が平均値となっていないのです。ですから、ネットで平均値や統計を調べてそのまま鵜呑みにするのはやめた方がいいでしょう。参考になる情報が少なすぎます。

だいたいの目安ですが、施工にかかる金額の約2割以上を払っておくといいと言われています。今すぐに用意出来る金額を頭金として数えて逆算すれば、自動的に施工の総額が導けます。無理のない予算を、簡単に出すことが出来る方法です。初心者の人はまずこのやり方でだいたいの金額を見積もってみるといいでしょう。

 

④住宅ローンの返済額を考える

住宅を全額キャッシュで払える人はそうそういません。住宅ローンを利用してお金を払うことを想定して、計画を立てなければなりません。「自分はこれから何年かけていくらのローンを返していくのか?」をきちんと頭に入れなければなりません。

住宅ローンの目安は、年収の5倍までと言われています。これを超えるローンを組んでしまうと、これから家族が増えたり経済状況が変わったりした時に返済が滞ってしまう可能性が高いので注意が必要です。

ただし、あたりまえのことですが、もちろん金融機関の審査に通らなければローンは組めません。前述したルールに乗っ取って自分なりに現実的な返済額を算出したとしても、審査に落ちてしまえばそのローンは諦めるしかありません。あくまで、目安のひとつとして考えてください。

どっちにしろ、「自分はこれからどのくらいの返済を抱えていくのか」という自覚が必要だということです。この覚悟がない人は、身の丈に合わない注文住宅を建ててしまい、途中で首が回らなくなってしまいます。もう少し遠い未来を見据えて、広い目線で自分の将来を見てみてください。

 

⑤維持費や税金にかかるお金を考える

注文住宅は、建てて終わりではありません。初心者に多い勘違いなのですが、住宅というものは「建ててからも持続的にお金がかかるもの」なのです。まず、一戸建ての場合毎年固定資産税がかかります。住宅は固定資産ですから、毎年課税標準額×1.4%で出る金額を納税する義務があります。また、市町村によって変わってくる都市計画税も存在します。課税標準額×上限0.3%が納税額です。軽減措置もありますが、納税基準に当てはまる場合は必ず納税しなければなりません。

これらの税金以外にも、維持費には相当な金額がかかります。たとえば、保険です。火事や地震に備えて、年に20000円ほどの住宅保険はかけておいた方がいいでしょう。ちなみに、火災保険に関しては住宅ローンを組む際に義務として入らされるケースも多いようです。

それ以外の維持費では、もしもの場合の住宅の修繕費が挙げられるでしょう。床や壁が汚れたり、破損した場合…ドアが閉まらなくなった場合…家具や設備が故障した場合…害虫が発生した場合も、駆除を業者に頼まなければならないので、お金がかかります。

これらの維持費や税金が年間数十万単位でかかると仮定して、注文住宅の予算を決めておくべきでしょう。何かトラブルやアクシデントが起きた後に「維持費に充てるお金が無い!」と焦っても、あとの祭りです

10年単位で考えるとして、最低でも150万円~300万円の余裕を持って予算繰りをするとスムーズに進むでしょう。もしそこまでの金額を用意できない場合は、コストカットをして総額を抑える努力が必要です。

【まとめ】予算決めのためにしっかり勉強しよう

想像どおりの注文住宅を建てるには、まずはお金関係の問題をクリアしないといけません。自分の収入や財産と相談しながら「ちょうどいい予算」を決定しないと、あとで困るのは自分だということです。

注文住宅は、ただでさえ他の住宅と比べてお金がかかります。最新設備などを入れたり、セキュリティーに気を付けようと考えたりしているならなおさらです。夢のマイホームを建てたあとに金銭関係で悩まないように、今自分に出来る準備や勉強はやっておきましょう。事前にしっかりと緻密な計画を立てていたら、ほとんどの失敗は起こりません。今回ご紹介した内容を参考にして、注文住宅というあなたの夢を何の問題なく進められるようにしてください。

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