人と住まいのコラム
「不動産のギモン」が紹介する事前に知りたい家購入の際の後悔ポイント

事前に知りたい家購入の際の後悔ポイント

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不動産のギモン

家族の念願だったマイホーム――購入した際は、誰もが心を躍らせて明るい未来を想像することでしょう。しかし、実際に暮らし始めると、「家の機能的でなくて暮らしづらい……」「キッチンの間取りやデザインにはもっとこだわればよかった……」など、なにかと家の短所が気になってしまうことも多いかもしれません。 マイホームを購入してから嘆くことのないようにするためには、多くの人が家を購入した際にどのようなことに後悔しているか、そのポイントを押さえることが重要です。

もっとも多いのは間取りや収納の失敗

マイホームを購入した多くの諸先輩方が、もっとも後悔するポイントとして挙げているのが間取りや収納に関する失敗です。図面上では「最適な間取り」と思ったとしても、実際に住み始めると「家事動線が考慮されておらず機能性が悪い」「設計時の図面で見たときよりも実際は狭く感じる」など暮らしづらさに気づくケースがあります。図面と実際に暮らす家はもちろん違うため、たとえばその施工会社が建てた他の物件を見学するなど、想像だけでなく具体的なイメージに落とし込むことが求められます。

また、間取り同様にイメージと異なるケースが多いのが収納関連です。「スペースが狭いせいであらかじめ収納しようと想定していたものが収納できない」「物をしまおうとした際に使い勝手の悪さを感じる」など実際に暮らし始めてから違いに戸惑う人も少なくありません。収納で失敗しないためにも実際にどのサイズ感の荷物を入れるのかを具体的にイメージしたうえで、収納の広さや寸法について細かく把握するようにしましょう。

間取りや収納における失敗は、図面という平面上だけで家を判断してしまうことが大きな要因となります。失敗を防ぐためには、注文住宅であれば専門家と細部にわたり内容を確認したり、分譲住宅であればモデルルームに足を運んだりして仕様の詳細を把握することが重要になるでしょう。

意外と盲点となる気になるニオイや音

間取りや収納以外には、「ニオイや音」も後悔するポイントとして挙げられています。家を建てる際や選定する際に、家の間取りについては多くの方が意識しますが、周りの音や住み始めてからのニオイについて気にしているという方はごく少数なのではないでしょうか。暮らしてみてから「雨の日にお風呂場からなんか変なニオイがする」「近隣の家の生活音が気になる」などの事実が発覚するケースも珍しくありません。

ニオイに関しては設計上、窓があまり取りつけられていない場合、喚起が十分にできずニオイが部屋にこもってしまうというケースもあります。ただ、そうした家の機能をチェックせずに空気の循環が悪い家を購入することで、体調面にも支障を来す恐れが出てきます。事前に最低でも窓の数や風の通り道、日当たりは入念に確認しておきましょう。

また、生活音や周囲の音が家の中に響いて熟睡できないといった声もよく聞かれます。あらかじめ検討している土地がある場合、1回の見学で満足するのではなく違う時間帯や曜日にも足を運んでみましょう。交通量が多い場所なのか、学校の通学路になっていないかなど周りの状況を把握しておくことが大切です。

暮らしの想定によってできるだけ負を減らそう

間取りや収納、周りの騒音、家の中で発生するニオイなど、予期せぬところでマイホームの後悔をする人も少なくありません。後悔をしないためにも購入前に日々の暮らしをきちんとシミュレーションし、不安要素を減らすことが大切です。家の購入は人生においても、最大級の買い物になるだけに一切の妥協をすべきではありません。

購入前に確認しておきたいことや懸念点が少しでもあれば、必ず業者に確認して懸念を解消することをおすすめします。万が一、オーダーを検討している業者が懸念解消を面倒がる場合は、信頼に足らないと判断してもよいでしょう。家の購入においては後悔先に立たずであることを肝に銘じたうえで、間違いのない選択をすることが重要になります。

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