人と住まいのコラム
「不動産のギモン」が紹介する新築住宅購入のタイミング

いつにすべき?新築住宅購入のタイミング

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不動産のギモン

多くの方にとって人生でもっとも高額な買い物になることが多い住宅の購入。結婚や子どもが生まれたのを機に、念願のマイホームを購入して“安住の地”にしたいと願う方も多いでしょう。 そのため、資産価値が高く、耐震性などの最新設備が整った新築住宅の人気が高いと言えます。ただし、当然ながら新築住宅の購入には注文・分譲に限らず多額の資金が必要になります。住宅購入にかかる諸経費や住宅ローンの支払いについて考えることが大切です。今回は新築住宅を購入するタイミングを平均年収や平均年齢、将来のライフプランなどから紹介します。

新築住宅購入の平均年収と平均年齢をチェック

新築住宅の購入を検討するうえで経済面のデータは非常に参考になります。まずは日本での新築住宅購入における平均年収・平均年齢をチェックしましょう。国土交通省が発表した
平成27年度住宅市場動向調査(http://www.mlit.go.jp/common/001135952.pdf)」によると、新築注文住宅の購入者の平均世帯年収は659万円、新築分譲住宅の購入者は679万円。一般的には「住宅購入は年収の約5倍」が目安だと言われているので、自身の年収と照らし合わせて住宅にかけるべき適正価格を判断しましょう。

新築住宅を購入する際の年齢も「何歳くらいで家を買うべきか」に関しては多くの方がジャッジに悩むポイントです。同データによると新築注文住宅を購入した世帯主の平均年齢は40.6歳、新築分譲住宅の場合は39.0歳。新築住宅購入者の半数を30代後半から40代前半が占めているという結果になっています。仕事で責任ある立場を任せられ年収がアップし、プライベートでも結婚や子どもの誕生などと重なる時期でもあり、新築住宅の購入に踏み切る人が多いと考えられます。

ライフイベントから考える住宅購入のタイミング

新築住宅の購入に踏み切った理由として多く挙げられるのは、家庭環境の変化です。結婚やお子さんの誕生、進学などのライフイベントは今後を考えるきっかけとなります。中でも結婚後に子どもが生まれたタイミングで新築住宅の購入を考える人は特に多い傾向にあります。家族が増えることで将来的なライフプランを立てやすくなり、住宅の購入を決断するきっかけになるそうです。

また、子どもが小学校に入学する時期も、多くの方が新築住宅を購入するタイミングだと言えるでしょう。なぜなら子どもの成長によって今までの生活空間では手狭になり、子ども部屋が必要になるためです。最初に購入した住宅やマンションを手放し、新築物件を購入する二次取得者も少なくありません。小学校に入ってから住宅を購入すると、引っ越しで学区が変わることもあり、子どもの生活環境が大きく変わります。子どもの学校生活を考えると小学校入学前のタイミングがベストなのです。

住宅ローンの返済期間から逆算してタイミングを決める

年収や年齢、家族構成を考慮した新築住宅を購入するタイミングを紹介しましたが、これらはあくまで一般的な指標であり、それぞれの家庭の事情や資金繰りによって家を購入する時期は変わってきます。購入金額を一括で支払えるキャッシュがある裕福な家庭なら問題はありませんが、実際は金融機関からお金を借りて「住宅ローン」を組む人がほとんどでしょう。

住宅ローンを利用すると、毎月の給与から一定額ずつ返済することになります。返済期間は30~35年で組まれるケースが多く、この期間が長いほど一度の返済額が少なくなるものの、利息がかかるためトータルで見た場合の返済額は多くなります。そのため、実際に住宅を購入するには現在の年収だけではなく、将来的な資金計画まで立てておく必要があると言えるでしょう。

たとえば、住宅ローンの返済に35年かかったと仮定した場合、一般的な会社員なら定年退職する60~65歳までに返済を考えます。この場合では30~35歳までに住宅を購入することがおすすめになります。ただし、年収や返済プラン次第ではその限りではありません。人それぞれライフプランは異なるだけに、今回ご紹介した住宅購入者のデータを参考にしつつ、ご自身とご家族にとってベストなタイミングでの住宅購入を検討してみてください。

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